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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 east[52]

投稿日:2013年9月11日

世界の中心は室蘭!

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2008年11月29日

 絵柄岬からは絵柄半島の稜線上の道を走り、地球岬に向かう。一部区間はダートだが、路面はよく整備されているので、アドレスでもまったく問題なく走れる、
 絵柄岬から地球岬にかけての太平洋岸はすごい!
 重工業都市の室蘭がすぐ近くにあるとはとても思えないような断崖絶壁の風景が連続する。人を寄せつけない険しさで、銀屏風、ハルカラモイ、ローソク岩などの名所が点在している。
 テレビ塔のある測量山の山頂に登ると、室蘭港に面した室蘭の市街地を見下ろす。
 そして地球岬に立った。
「地球」の名前にひかれてやってくる人たちでにぎわうこの岬には、その名にふさわしく、電話ボックスも水のみ場も地球儀を模している。
「地球広場」と名づけられた展望台の広場の直径は12・8メートルで、地球の100万分の1のスケールだという。そんな地球広場にはモザイク模様の世界地図が描かれ、室蘭がその中心になっている。
「世界の中心は室蘭!」
 と、声高にいっているようだ。
 その気宇壮大さがたまらない。
 地球岬の安山岩が露出した高さ100メートル以上の断崖は目もくらまんばかりで、垂直に、ストンと海に落ち込んでいる。
 岬の先端に立つ灯台のあたりは、アイヌ語で「ポロテケウ」(断崖絶壁の意味)と呼ばれていたという。それを「地球岬」にしたところにネーミングの絶妙なうまさを感じる。岬にはその名前にひかれて行ってみたくなるところが多分にあるからだ。
 地球岬からの眺めを目に焼き付けたところで、岬の売店で北海道の味の「揚げいも」(300円)を食べた。

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絵柄岬を出発
絵柄岬から地球岬へ


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銀屏風の断崖絶壁
絵柄半島の太平洋岸


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測量山から室蘭港を見下ろす
地球岬の灯台


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地球岬から見る駒ヶ岳
地球岬の「揚げいも」


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